プログラム

2018年8月10日現在のプログラムです。

 全体日程プログラム

 詳細プログラム

セッションの企画意図

大会長横断企画『皆で築くより良いPET検査』
「残念な期待はずれ」の読影や撮像事例や検査時や薬剤製造のトラブルなどを抽出し、これらを明日のより良いPET診療に生かすために、PETに係る全ての職種の皆様とともに対策を話し合う場となるよう企画しました。PET依頼医師からPET検査施設への要望や苦言をお聞きする場や、読影医からは残念な期待はずれの読影を明日に生かすためにどうするかなどのご提案、画質に疑問のあるPET検査について提示や対策、看護の面から患者様への対応の留意点、FDG以外の新規薬剤への対応と混乱などがあれば、参加者の皆様で持ち寄り、認識して議論をする場にしたいと考えています。このうち医師の立場では、残念な期待はずれの読影エラー例の調査を行い、これらの事例に基づき対策などを議論する場となるよう企画しております。明日のより良いPET診療のため各職種の皆様が一同に会して話し合う場にしたいと考えております。奮って御参加ください。
セッション「癌検出におけるLiquid biopsyとPET検査」
「癌検出におけるLiquid biopsyとPET検査」というテーマでの企画です。1回の採血で多種のがんを診断する画期的技術であるLiquid biopsyは、がんの早期発見のための全く新診断技術として注目を集めています。本セッションで御講演いただくのは、国立研究開発法人国立がん研究センター研究所の落谷孝広先生で、1回の採血で「マイクロRNA」の解析で多種のがんを診断する画期的な新技術のお話をしていただく予定です。また味の素株式会社の学術研究員の安東敏彦氏にアミデックスによる癌リスク検出についてPET施設で既に導入されている施設の実情を交えたお話をしていただく予定です。厚地記念クリニックの陣之内正史先生に、PETがん検診における、これらのLiquid biopsyの登場をどう捕らえ、従来の腫瘍マーカーとの関連や被曝線量の問題を含めたPETがん検診の今後の方向性について総括的にお話をしていただく予定です。これらの話題提供を踏まえ、がん早期発見のためのPET検査の役割について皆様とともに見つめ直してみたいというのが企画の意図です。
セッション最新放射線治療と分子イメージングPET
最新放射線治療の効果予測や治療効果判定に分子イメージングPETが用いられることが増えており、その現状と将来的な可能性について活発な議論できる場となればと考えております。本セッションでの講演として、徳島大学病院放射線治療科の生島仁史先生に放射線治療医のエキスパートとして、放射線治療における分子イメージングPETに期待する点などを総論的にお話していただき、その後、最新の放射線治療を行っている2名の放射線治療医のエキスパートの先生に放射線治療医が粒子線治療へ具体的にどのようにFDG PET検査を活用しているか、放射線治療医として放射線治療や粒子線治療においてPET検査に期待する点をお話ししていただきます。さらに内照射療法とPET検査の関わりについて京都大学大学院医学研究科 放射線医学講座の中本裕士先生に治療効果判定におけるPET検査の活用などについてお話ししていただく予定にしています。
セッション呼吸器PET検査への期待
これまでのセッションとしては取り上げられることがなかった呼吸器核医学としてのPET検査の有用性や将来展望について、大阪大学大学院医学系研究科医薬分子イメージング学講座の松永 恵子先生にO-15-H2O肺血流PETの方法や今後に期待できる点などについて世界的な現状や動向などもお話しいただき、呼吸器内科医の立場から、山口大学医学部付属病院呼吸器・感染症内科の平野綱彦先生に呼吸器疾患のPETへの期待についてお話ししていただく予定です。間質性肺炎やCOPDにおけるFDG PETの役割についても議論できることを期待しております。本セッションが、呼吸器PET検査についての啓蒙の場となり将来的展望について活発な議論できる場となればと考えております。
セッション心疾患のPET検査への期待
心疾患におけるPET検査の有用性と将来展望について、心筋血流評価のアンモニアPET、心臓サルコイドーシスや高安動脈炎などのFDG PET検査の有用性や留意点や、心疾患の分子イメージングPETの新知見などについて、この分野のエキスパートの先生方に話題を提供していただき、前処置や画像再構成や画像解析などの面も加えて、心疾患におけるPET検査の普及を図り、より良いものにしていく議論が参加者の皆様とともにできることを期待しています。
セッションアミロイドPETの実践に向けて
保険適応に向け期待が高まり皆様の関心も高いアミロイドPETをじっくり勉強してみようという企画です。国立精神・神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンターの松田博史先生をはじめ、この分野のエキスパートの先生方に御参加をお願いしております。話題をご提供いただく先生として放射線医学総合研究所脳機能イメージング研究部の島田 斉先生にはアミロイドPETに加えてタウPETについてもお話ししていただく予定としております。PETサマーセミナーならではの自由闊達な雰囲気の中で、参加者の皆様とともにアミロイドPETを勉強し、今後の活用、普及に向けて議論し合う場になればと期待しています。
セッションAIはPET検査に如何に関与していくか?
最近、画像診断分野ではartificial interagency(AI)の話題が盛んに行われており皆様の関心も高いようです。PET領域でも、今後、AIがどのように関わっていくのか参加者の皆様とともに議論できる場が必要なのではと考え企画しました。この分野のエキスパートの先生方にAIのわかり易い解説、PET領域におけるAIの関与の可能性などにつき話題提供いただく予定です。PETサマーセミナーならではの自由闊達な雰囲気の中で、AIを勉強し、AIが今後、PET検査に如何に関与していく可能性があるかについて、勉強して議論し合う場になればと考えております。
セッションGamut of FDG-PETを皆で応援しよう
天理よろづ相談所病院RI センターの御前 隆先生が中心となり編纂された核医学誌掲載の『Gamut of FDG-PET』は素晴らしく座右の参考にされておられる皆様も多いと考えられ、本セッションが『Gamut of FDG-PET』をさらに充実させて行く場となればと考え企画いたしました。PETに携わる診療放射線技師の皆様の間でも、PET読影に関した『Gamut』的な医学知識は日常診療に大いに役立つので是非、参加して勉強したいとの要望も大きいようです。御前隆先生をはじめ『Gamut of FDG-PET』の作成に関わられた先生方に座長や御参加をお願いしており、話題提供としては、全国の日本核医学会7地区から、合計7名の演者の先生方に『Gamut of FDG-PET』への追加項目や症例提示、御意見などをお話しいただこうと考えております。Gamut of FDG-PETを皆様で応援し、さらに充実させていくように自由闊達な雰囲気の中で議論し合う場になればと考えております。